指紋は手指末節部の [指紋・海外・雑誌]

手掌側には種々の紋理を認めるが、その紋理、もしくはこれを押捺して得られる像を指紋という。

この部分の皮膚を組織学的にみると、まず、いちばん上を表皮が覆い、すぐその下には真皮がある。

表皮と真皮の境界部は波状を呈し、その山の部分は表皮層に突出した形状をなしており、この部に相当して表皮にも明らかな高まりがみられる。

これを皮膚小稜、もしくは乳頭隆線という。

皮膚小稜は、汗孔という汗腺の出口が無数に並んで形成されたものであり、この皮膚小稜間の谷の部分は皮膚小溝とよばれる。

皮膚小稜がこのように独特な紋理を描くのは手指の掌側末節部だけに限られているのではなく、その他の手掌面や足蹠部にもみられ、それぞれ手掌紋、足蹠紋といわれている。

また、指紋は人間に特有なものではなく、サルなどでも、やや複雑な指紋がある。

指紋は下等動物になるほど漸次単純化し、有袋目に属する哺乳動物では簡単な線状指紋が認められる程度である。

指紋の下部には神経終末装置に富む触覚小球といわれるものがあり、この部分の触覚はとくに鋭敏である。

しかも指紋のしわは、物をつかむ場合には摩擦を大きくする働きをもっている。

つまり、滑り止めの役割を果たしているわけである。
update:2010年02月25日